外国為替取引のメリットや特徴を考えてみたいと思います。
株式投資はだいぶ一般的になってきました。そこで、株と外国為替証拠金取引(以下、外国為替取引)の性格を比較してみたいと思います。 株の知識がなくても外国為替取引の特徴がわかるようにまとめてみました。
●暴落の危険性が低い
外国為替取引は、国家の信用を元にした通貨での取り引きなので、価値がゼロになる可能性は低いです。
(株価が暴落したら、その企業の株の価値はゼロになってしまいます。)
●夜中でも売買できる。
外国為替取引は、世界規模の市場なので24時間売買ができます。朝、出かける前に相場をチェックしたり、夜、帰宅後に売買することが可能です。
(株式投資は通常、午前9時から午後3時までです。)
●祝日もトレードできる。
日本が祝日でもトレードできます。平日はお仕事をされている方でもデイトレードに挑戦したりすることが可能です。投資のチャンスが広がります。
(株は日本の上場企業が対象なので、祝日は株式市場がお休みです。)
●売りから入ることができる。
外国為替取引では、売り買い両方から始めることができます。円高でも円安でも利益を求められるのでチャンスはひろがります。
(株式投資では通常、株を買って利益を出します。信用取引をすれば、売り・買い両方から入ることができます。)
●資金効率がよい
外国為替取引では実際の取り引き金額の10分の1ほどの金額で売買できるので、小額で大きな利益が期待できます。 株の信用取引と違い、決済期限がありません。
(株式投資も信用取引を使えば、数倍の株を取り扱えますね。)
●流動性が高い
外国為替取引は世界中の通貨をやり取りしているので、世界規模の取り引きといえます。 また市場規模が大きいので、株式相場の仕手株ように特定の投資家が意図的に相場を動かすことはほとんどできません。ただし日銀等の中央銀行が市場介入する事により多少操作されることがときどきあります。
(日本企業での株式投資は、市場が東証やナスダックなど国内限定です。)
●取り扱い通貨が選びやすい
外国為替取引には取り扱い通貨が少ないため、銘柄選定がし易いのが特徴です。またそのため、一通貨の取引額がとても多いのも特徴です。
(株の場合、東証一部上場企業は約1,700ほどです。銘柄がとても多いですね。)
●受け取り金利が高い
為替取引はレバレッジによって受け取り金利が左右されます。信用取引のように倍率を効かせているので、米ドルを買い建てた場合は年率100パーセントほどが享受できます。
また、他の円建て金融商品を大きく上回る利回りが期待できます。
(株の場合は配当金が期待できます。その金額はさまざまですが、高配当で数パーセント〜10パーセントほどです。)
●株取引と違って企業の財務諸表など読めなくてもいい。
外国為替取引の場合は情報が多量で複雑すぎるので、上がった下がったといった丁半バクチのような手法でも市場に参加することが可能です。
(株では、企業の貸借対照表や損益計算書などが読めれば、その会社の成長性を推し量ることができます。また、PERやROEといったさまざまな財務指標を理解して投資価値を判断しなければなりません。)
●有利な情報が入手しやすい。
為替取引の場合は、一般投資家とプロの為替ディーラーで入手できる情報がほとんど変わらないので、個人投資家がエサにされることもありません。
(株式投資はインサイダー取り引きが行われる可能性があります。有益な情報はまず機関投資家が得て、情報が公開されて個人投資家が入手するという流れが多いようです。)
●分散投資にすぐれている。
為替取引は世界規模の市場なので、複数の通貨を取り引きすることは大きな分散投資になりえます。
(対して、株は日本の企業の株式を取り扱うので、円ベースです。国際情勢や日本経済に左右されます。)
いかがでしたか? 外国為替取引は、個人投資家とくに初心者の方には取り掛かりやすい投資だと思い、株と比較することでその特徴をご紹介させていただきました。
こうしてみていくと、特徴として比較的扱い易く・収益のチャンスに恵まれた金融商品であるようです。その分リスク管理が大切になってくるようです。
リスク管理が重要ということは、トレードするときに自律していることが必要になってきます。欲望や葛藤に気持ちが振り回されてしまうと、リスクにさらされる危険性が増してくるようです。
技術や知識だけでなく心の持ち方も大事になってくるところにも、外国為替取引のおもしろさを感じます。
※僕は以前株式投資をやっていたのですが、ちょっと向いてないようでした。生来の怠け者だし、細かい数字を見て分析するのが苦手なのでした。 (06/09/15)
★外国為替証拠金取引のリスクもあわせてご参照ください。
★外国為替証拠金取引トレードの心構えもあわせてご参照ください。
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