外貨投資で取り扱うことのできる主要通貨(メジャーカレンシー)を解説します。
為替での取引は各国の政治・経済等の事情によりバランスがなりたっています。
そのバランスの動きが通貨の価値に現れています。
各国の通貨の特徴を知ることは、為替の値動きを分析するのに役立ちます。主要通貨は経済的に発展した先進国の通貨で、取引量が多く、値動きが比較的安定しているのが特徴です。
通貨コード・通貨記号一覧
(06/03/22)
USドル
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USD(United
States Dollar)
アメリカ合衆国 |
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現在の基軸通貨です。世界三大通貨(USドル・ユーロ・円)のうちの一つで、アメリカ内の流通だけでなく、世界中で使われる国際通貨(インターナショナルカレンシー)でもあります。商取引や為替取引などで使用され、国際的に信用のある通貨です。
アメリカは世界第1位の経済大国で世界経済の牽引役でもあります。
財政面・貿易面でも赤字幅が拡大しつつあります。
投資対象として…日本円に対してトレンドが読みやすく、また政治・経済の情報も入手し易いので初心者向きです。
アメリカのデータ
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面積…日本の約25倍/人口…約2億9300万人(日本の約2.3倍)/
政策金利…2.25% |
ユーロ
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EUR(EURO)
欧州連合中12ヶ国参加 |
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1999年にヨーロッパで誕生した第2の基軸通貨です。世界三大通貨(USドル・ユーロ・円)のうちの一つ。EU(欧州連合)加盟国25カ国中12カ国で使用されている共通通貨です。財政や長期金利などいくつかのの条件を満たさないと参加できません。ヨーロッパ中央銀行(ESC)が金融政策を決定しています。
東欧諸国がユーロ圏に参加する可能性があります。
ユーロ導入13ヶ国(ユーロ圏)…フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・スペイン・ベルギー・ポルトガル・アイルランド・オーストリア・フィンランド・ルクセンブルク・ギリシャ・スロベニア。
投資対象として…他国に比べ金利もそれほど高くなく値動きも大きくないが、取引量が多く市場が大きいので安定性に注目です。しかし経済的に成熟しているので大きな成長性は期待できないでしょう。加盟国の社会情勢や経済状況に違いがあるので、不安定要素も多いです。
ユーロ圏のデータ
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面積…日本の約6.8倍/人口…約3億970万人(日本の約2.4倍)/
政策金利…4.0% |
ポンド
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GBP(Great
Britain Pound)
イギリス |
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大戦前の基軸通貨。1日に1円以上も相場が動く事があり、値動きが大きいのが特徴です。ユーロと連動して動くことがよくあります。高金利通貨であることも特徴。しかしイギリス経済が鈍化の兆しを見せ政策金利が引き下げられました。
今後はユーロへの加盟にも注意です。
投資対象として…変動幅が大きいので、短期的な利益も期待できます。利益を狙いやすい反面、損失が大きくなる可能性が高くなります。為替取引に慣れた中上級者向き。
イギリスのデータ
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面積…日本の約65%/人口…約6027万人(日本の約半分)/
政策金利…5.0% |
豪ドル
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AUD(Australia
Dollar)
オーストラリア |
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通称オージー。高金利通貨であるのが特徴です。鉱物資源などの天然資源の輸出状況によりレートが左右されます。ニュージーランドドルとも連動して動きやすいのも特徴です。取引量が米ドルなどと比べると少ないので乱高下し易いです。オーストラリア経済はおおむね堅調に成長してゆくと予想されています。
投資対象として…高い金利収入に期待できます。が、政策金利が据え置かれているので今後はあまり期待できないでしょう。中長期での利益がねらえます。
オーストラリアのデータ
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面積…日本の約20倍/人口…約2億9300万人(日本の約15%)/
政策金利…7.25% |
NZドル
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NZD(New
Zealand Dollar)
ニュージーランド |
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通称キウィ。高金利通貨で、同じオセアニア圏内の通貨としてオーストラリアドルと連動性の高い動きをみせます。主要通貨の中では取引量が少なく、相場は一方向に動きやすいのも特徴です。政治経済などの情報が入手しづらく、十分注意が必要です。
投資対象として…オーストラリアドルと同様に中長期投資で高い金利の恩恵を受けたいところですが、米国などの金利差縮小に懸念する動きもあります。米ドル・ユーロなどと異なった動きに注目。
ニュージーランドのデータ
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面積…日本の約70%/人口…約2億9300万人(日本の約3%)/
政策金利…8.25% |
スイスフラン
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CHF(Confoederatio
Helvetia Franc)スイス |
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永世中立国のスイスの通貨は中立の立場をとりやすいですが、ユーロに引きずられて動くこともよくあります。値動きも小さく金利は低いですが安定した通貨と言え、リスク回避通貨として、戦争などの有事の際には買われます。
投資対象として…金利が低く値動きも小さく成長性も期待できない通貨ですが、安全性は高いので円高時をうまく狙えば為替差益が期待できます。値動きが鈍いのでユーロなどが大きく動いたときは見逃さずに。
スイスのデータ
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面積…日本の約10%/人口…約2億9300万人(日本の約6%)/
政策金利…2.75% |
カナダドル
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CAD(Canada
Dollar)
カナダ |
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通称キャンドル。資源国でもあるカナダはアメリカドルと連動しやすい通貨です。カナダ経済は良好なので金利は低めですが、成長性は期待でき、安定した通貨と言えるようです。が輸出国であるアメリカの経済に影響されることもあるので注意が必要です
投資対象として…値動きがゆるやかなので、USドルの動きを注視しつつ円高時を十分に狙えば為替差益が期待できます。
カナダのデータ
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面積…日本の約26倍/人口…3,250万人(日本の約4分の1)/
政策金利…3.5% |
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