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最も幸せな日本人像は 30代、都会暮らし、専業主婦


高齢者ほど「不幸」 阪大教授ら概念数値化

 男性よりも女性、高齢層よりも若年層のほうが幸せを感じているが、所得の高さと幸せは必ずしも比例しない−。大阪大学社会経済学研究所が全国の6,000人を対象に行ったアンケートで、日本人の考えるこんな「幸福感」が浮かび上がった。
 「幸せ」というあいまいな概念を経済学的、社会学的な観点から数値化した極めて珍しい研究結果。調査データをもとに「日本で最も幸せな人物像」も浮かび上がらせており、同研究所では「一部のデータは国民の幸福を追求する政策にも生かせるのでは」としている。さて、あなたは今、幸せですか?

 調査は、同研究所の筒井義郎教授(経済学)らが昨年2月から、無作為に選んだ全国の20−65歳までの6,000人を対象に実施。訪問してアンケートを配布、回収する方法で約4,200人(70・4%)から回答があった。
 アンケートでは、幸福感について、「非常に幸福」を10点、「非常に不幸」を0点として、「あなたは何点になると思うか」という「幸福度」をたずねた。
 この結果、5点が最も多く25%。続いて7点が20%、8点が18%、10点も5・5%おり、全体としては幸福と考えている人が多いことが分かった。一方で、4点以下は13%にとどまった。
 この結果を約30項目にわたって分析したところ、性別では、女性の「幸福度」の平均値が6,51点に対し、男性は6,27点で、女性の方がより幸せと考えている人が多かった。
 年齢別では30代(平均値6,6点)が最も高く、次に20代(6,4)が続いたが、40代以降は加齢とともに不幸になり、60代では6,2点に落ち込んだ。この結果は、海外の大学が行った調査と比べると逆の現象。アメリカやイギリス、ドイツでは30歳代が最低で加齢とともに幸福度が増しており、若者に甘く高齢者に厳しい日本社会の傾向を表したともいえる。

 職業別では学生(6,9)▽管理職(6,8)▽専門技術職(6,7)▽事務職(6,5)−などの順。主婦も高かったが、専業主婦(6,7)とパート主婦(6,1)で差が開いた。
 学歴では、高学歴になるほど数値が上がっていたが、大学文系卒(6,9)に比べ、大学理系卒(6,8)はやや低く、短大卒とほぼ同じ。サンプル数は少なかったが、小中学校卒(5,7)と大学院修了(7,1)では1,4点の差が出た。一方で、所得(世帯全体)をめぐっては年収1,500万円までは所得が上がるにつれて幸福度も上昇したが、1,700万円以上になると逆に低下するという皮肉な結果も出た。

 居住地域では、政令都市などの大規模都市になるほど上がり、特に近畿と関東が高かった。これは、都市部のほうが高所得者が多いことに加え、利便性なども背景にあるとみられる。ノルウェーでは都市部と田舎での幸福度は変わらないという報告もあるという。
 また、非喫煙者と喫煙者では非喫煙者、ギャンブルをする人としない人では、しない人のほうが幸福度が高かったが、飲酒習慣で比べると大差はなかった。宗教心のある人とない人では、ある人のほうが、他人の生活水準が気になる人と気にならない人では、気にならない人のほうが高いという結果も出た。

 筒井教授は「何をもって『幸せ』と考えるかは人それぞれ。ただ、そうした主観的な幸福感を調べ、経済学に取り入れることで、机上の経済理論が現実社会により近づけるのではないか」と話している。

(産経新聞) - 11月18日3時29分更新

 

Sankei Web 産経新聞より引用

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