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1セント硬貨:受け取り拒否禁ずる州法案、提出へ 米NY


 米ニューヨーク市にある中華料理店が1セント硬貨(ペニー)の受け取りを拒否、社会に波紋を広げている。背景には格差社会の中で低所得者への差別が広がっている現実がある。この客の訴えを受けたニューヨーク州議会議員は「米国で商売をするなら、米国の通貨を受け取る義務がある」と息巻き、近く州議会に、硬貨受け取り拒否を禁ずる州法案を提出する。

 ペニーは米国最小の硬貨で、最近、大量のペニー受け取りを嫌がる店が続出している。

 地元メディアや議員事務所の話によると、4月23日深夜、同市ブロンクス地区の店で黒人の地元消防副隊長のジョーンズさん(47)が鶏の空揚げを買おうとした際、代金の2ドル75セントを支払うため1ドル札2枚、25セント硬貨2枚、10セント硬貨1枚、5セント硬貨1枚とペニー10枚をカウンターに置いた。すると、中国系店員から「ペニー3、4枚だったら受け取れるが、10枚は駄目」と拒否され、空揚げを持ち帰れなかった。

 ジョーンズさんは「貧しい者の排除につながる」と、州議会(上院)の黒人議員、ルベン・ディアス氏に訴え、同議員は早速、州法案作成にとりかかった。州法案は「あらゆる合法的通貨を受け取らねばならない」と規定。違反すれば500ドル以下の罰金か30日以内の禁固を科す内容になりそうだ。

 問題の中華料理店の前で記者会見したジョーンズさんは「小銭の受け取りを拒否されたら、貧しい者やホームレスが食べ物を買う気がなえる」と主張。同議員は「この地域は貧しいが、私たちは米国に住んでいる。ここで商売をするなら、米国の通貨を受け取るべきだ」と語った。

 一方、店側は「受け取りを強く拒否する気はなかった」と困惑している。ブロンクス地区は低所得者が多いことで知られている。

 

 

毎日新聞 より引用

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