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2000円札、小学校教材から消えた 流通量少なくなじみがない


 「さんすうせっと」と姿を消した2千円札。1千円札は夏目漱石が活躍中 小学生の算数の教材として使われている「さんすうせっと」から今春、2000円札が姿を消した。「流通量が少なくなじみがない上に、2000円という単位が算数の授業の中で扱いにくい」というのが主な理由。実際の2000円札の流通も減る一方で、最近は目にする機会もまれだ。日銀では「利便性はある」と主張しているのだが…、哀れ2000円札。

 「さんすうせっと」は、小学校低学年用の算数の教材で、各学校や教育委員会の授業計画に応じて、「おはじき」や「さいころ」「とけい」などを組み合わせて流通している。「おかね」も主要な備品の1つとして、多くの学校で利用されている。

 2000円札が消えたのは、年間10万セット以上を販売している業界大手、光文書院(東京都千代田区)の商品。

 これまで出回っていた商品はプラスチック製の1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨と、模造の1000円札、2000円札がついていたが、今年は2000円札がなくなった。

 光文書院によると、2000年7月の新札発行を受けて話題性などを理由に02年から教材に採用。しかし、「流通が少ないうえに、小学校低学年の算数の授業の中では1・5・10・100・1000といった数字を扱うことはあっても、2000という数字を扱うことはほとんどなく、教材として利用方法が見いだせなかった」(担当者)という。

 教材としての2000円札の製造は2005年からストップされていたが、在庫が底をついた今春になって、2000円札がない商品が出回ったようだ。

 教材からも見放された2000円札は、2000年の沖縄サミット開催記念に当時の小渕恵三首相の発案で発行され、「守礼の門」がデザインされている。

 日銀では「現金の支払いや受け取りに要する紙幣を節約できるといった、小口決済手段の多様化を通じて利便性が向上する」と2000円札利用のメリットを強調している。しかし、実際の人気は低迷しており、ピークの04年には市場に5億枚が流通したが、現在では1億5000万枚と、1万円札(69億枚)の約2%しかない。

 日銀発券局では「残念。流通枚数は落ちているが、確かな需要もあると認識している。2000円札を積極的に使っていただければうれしい」と話しているのだが。

 

 

FujiSankei Business i. より引用

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