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インドネシア第1王女、たこ焼き店開く


 インドネシアの古都ジョクジャカルタで昨秋、現地の王室のグスティー・パンバユン第1王女(33)が誘致した「TAKOYAKI(たこ焼き)店」がオープンし、人気を集めている。

 「日本の庶民の味」にほれ込んだ王女が出店を熱望し、たこ焼きなど粉食の普及に取り組む日本コナモン協会(大阪市)の協力で実現した。街には昨年5月のジャワ島中部地震のつめ跡も残り、関係者は「被災者らも元気づけられれば」と、テント生活が続く人々にたこ焼きを振る舞うことも検討している。

 インドネシアは共和制だが、一部地域では王室も存続している。王女は同国特産の黄金色の繭を生産する「ロイヤル・シルク財団」を主宰し、繭のPRなどで5年前から来日を重ねるうち、和食ファンになった。

 たこ焼きは一番のお気に入りで、昨年春の来日時、財団を通じてコナモン協会に「祖国でも広めたい」と協力を要請して東京のたこ焼き店を紹介してもらい、財団関係者が修業を始めた。

 鉄板など調理器具の図面やレシピ(調理法)などの提供、店舗設計の助言なども受け、財団は昨年9月、市街地のショッピングセンターで「KONAMON」という名の店を開いた。今は地元の若者7人が、千枚通しを手にTAKOYAKIをつくっている。

 値段は1食(4個)1万1000ルピア(約140円)で、同国の働き手の平均月収の1%ほどするが、タコ以外にチーズやバナナ、チョコレートを入れるなどの工夫をし、1日約500食を販売している。近くの大学からは「キャンパスに出店を」と打診もあるという。

 ジョクジャカルタは人口約300万人で、地震では家屋約20万戸が倒壊、5000人以上が死亡した。今もテントで暮らす被災者は多く、財団は「店舗を増やせれば、失業者の雇用創出にもつながる。たこ焼きで被災地を元気づけていければ」としている。

 生活文化研究家で「タコヤキスト」を自任する熊谷真菜・日本コナモン協会長は「たこ焼きの輪が世界に広がるのは素晴らしい。今後も協力できることは惜しまない」と話している。

 

(2007年1月6日14時33分読売新聞)

 

YOMIURI ONLINE  より引用

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