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「確実な利益」「情報無料」…執拗なエイワン営業マン


 実態がないまま、インターネットのホームページなどを通じて繰り返された株取引に、本格捜査の手が入った。 埼玉県警に7日、貸金業「エイワン・コミュニケーションズ」(東京都中央区)社長、柴高万正容疑者(73)らが逮捕された大規模詐欺事件。「確実な利益」「情報は無料」と甘い言葉で、全国約2800人の個人投資家から集めた資金は、約135億円にのぼるとみられている。

 被害者の証言から、同社の執拗(しつよう)で巧妙な営業手法が浮かび上がった。

 「無料で銘柄診断」。神奈川県に住む男性(57)は2003年4月、同社のホームページに目を留めた。

 男性は数年前に、30年間勤めた生命保険会社を退職し、妻(54)と二人暮らし。株の運用益で生活していた。「ただならば」。ホームページ上で数銘柄を書き込むと、すぐに同社の営業員から電話があった。

 「口座を開設しませんか。必ず利益が出ます」。何度かの電話の後、「営業課長」の名刺を持った男が自宅を訪ねてきた。「10%のディスカウントで、株が買えます」。男性が詳しいシステムを聞いても、男は株取引に関する難解な用語を使い、「自由に株を売れますから」と繰り返した。

 その言葉を信じ、男性が同社が指定する銀行に口座を開設し、約100万円を振り込むと、数日後に約110万円分の株を購入したとされる「計算書」が送られてきた。10万円の利益に驚き、その後、男性は05年7月までに5回にわたり計約300万円を振り込み、十数社の銘柄を購入・売却。しかし、実際に株券が送られてきたことは一度もなかった。

 男性は昨年10月、「営業課長」の男に払い戻しを申し出たが、男は「今、払い戻せば損する」の一点張り。押し問答の末、130万円だけが男性に返金された。今年2月、男性が再び同社に電話すると誰も出ず、3月、同社を訪れると、事務所はもぬけの殻。「悔しい思いよりも、ひっかかった自分にあきれる」。男性の元には計算書の束だけが残った。

 同社の被害者からの相談にあたる弁護士は「エイワンが実際に投資していたのかどうかも分からない。県警には全容を解明し、構図を明らかにしてほしい」と話している。

 

(2006年12月7日15時1分読売新聞)

 

YOMIURI ONLINE より引用

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