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原因不明の「すぐに破れてしまう紙幣」、ドイツで発見される


 [フランクフルト 2日 ロイター] ドイツ連邦銀行が木曜日に発表したところによると、国内に流通している紙幣の一部が「謎の酸攻撃」により、すぐに破れてしまう被害が発生したという。

 現在、被害が確認されているのは5〜100ユーロ紙幣、合計約1500枚。これらは現金自動預け払い機から引き出された際に破れてしまった紙幣だという。

 連邦銀行の広報担当者は、「今までこのようなことはありませんでした」とコメントしている。

 最初の被害はベルリンで今年6月に報告された。調査してみたところ、紙幣からは産業清浄剤に使用される強い酸性物質が検出され、印刷過程におけるミスが原因でないことが明らかになったという。

 「現在のところ、何者かによる意図的な犯行の可能性もありますが、はっきりした原因については分かりません」と広報担当者は語る。

 警察も捜査しているが、この紙幣による人体への影響はないとされている。

 欧州中央銀行のジャンクロード・トリシェ総裁はこの問題について、「何者かが盗み出した紙幣ではないか。犯人たちが酸性物質を使用して証拠隠滅を図った可能性がある」と定例記者会見で意見を述べた。

 さらに総裁は、他の国では同様の被害報告は無く、今回発見された「すぐ破れてしまう紙幣」はドイツ国内で流通している50億の紙幣のほんの一部にすぎないとコメントしている。

 ドイツの大衆紙『Bild-Zeitung(ビルド・ツァイトゥング)』は一方、このような紙幣は国内17個所で発見されていると報道。またその原因について専門家が「紙幣に付着した塩分が、人間の汗により酸性物質に変化したのでは」と話していることを報じている。

 

 この記事はロイター通信社との契約に基づき、エキサイト株式会社が日本語翻訳を行っております。

 

exciteニュースより引用

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